の四季
暗室の製作 5月14日-1
 今日は雨だった。
しかし、内装をしているのであまり大きな影響はなく
作業を進めることはできた。
また、今日はようやく完成した函館のセットポストカード集『HAKODATE』を
印刷会社まで取りに行った。
 ようやく完成した函館のセットポストカード集『HAKODATE』。
丘のうえの小さな写真館のポストカードの中では唯一の光沢紙のポストカード。
10枚組で600円。
セットポストカード集『HAKODATE』の中身と、同時にできてくる単品ポストカードの面々。
今回は3500セット制作した。
紙はボンアイボリーという爽やかな感じの光沢紙で
縦目横目の少ない紙質は
おそらく温度差によるヒノリが少ないことだろう。

しかし、宛名面も光沢紙であるので
書き安さ、書き心地は犠牲になっている。
このヒノリと書き安さ書き心地の両立を目指すべきところであるが
今のところその両立の道は閉ざされている。

しかし、書き心地の良さとヒノリの無さ、つまりは書き心地と恒久的な平面性を確保することは
ポストカードの制作において目指すべき理想なのだから
いつかはこの矛盾を克服しなければならないだろう。

しかし、価格面からもお察しいただけると思いますが、
この価格、つまり10枚組600円ではその可能性は今のところ低い。

だからといって、
あきらめるべきではないことは言うまでもない。
セットポストカード集『HAKODATE』の中身から
『春のトラピスト修道院』

この写真は今を振り返ること十数年前に撮ったもの。
今のような恵まれた機材で撮影したわけではなく
ニコンのボデーにシグマの広角レンズで写した。
しかしポストカードをよく見ると
右手の並木はポプラと杉で2層構造になっているが
最近ではこのポプラはほとんど姿を消し、
杉だけが大きく生長して立ち並んでいる。
また、この時のトラピストの屋根は綺麗な緑青の銅ふきの屋根だったが、
今では味気ないものにかわっている。

そんなことを予想して当時撮ったわけではなく
今思えば、大変貴重な写真で、この風景は2度ともう撮ることができない。
そう、多くの人の心の中にはトラピストに続く並木道ではポプラが風にそよいでいることだろう。
しかし、もうそんな並木道は無いのである。

風景は永続しない。
変わり続けていく。

僕はこの写真のように風景の変わりゆく時の遺構を写しているわけではない。
その美しさを写しているだけなのに、
なぜか自分の写真が2度と撮れない写真になってしまい、
そのことが何ともせつなくやるせない。
 今回の改版に伴って桜の五稜郭タワーの写真から換えた春の五稜郭のポストカード。
この写真は上のトラピストの写真とは違い
数年前にライカのエルマリートR24mmで撮ったもの。
エルマリートR24mmでは無論、五稜郭の全景は入らないけれど
桜は大きく見られ、五稜郭に咲く桜の雰囲気は強調される。
もっと広く撮って五稜郭全景を入れるべきか桜を強調したいか、
迷うところであるが、
僕はあえて桜が印象深いエルマリートR24mmで撮った方をポストカードに選んだ。
5月13-2日
5月14日-2
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